貴金属買取店の競争激化

3月は増税前の駆け込み需要で国内のデパートや専門店では高額品の宝石、貴金属がよく売れました。しかしその反動で4月、5月は販売の落ち込みが激しく30%~50%減のお店もあります。日本国内での中、高額品の宝石、貴金属、ジュエリーなどの安定的な販売増は今の現状ではなかなか難しいと言えます。少子化、高齢化社会に突入した日本ではよほどの経済成長を遂げるかまたバブリーな状況にならない限り、日本人が新たに宝石を買い求めるということはあまり期待できないと思われます。逆に今の消費者はバブル期に買った金、プラチナ、ダイヤ、色石などのジュエリーや貴金属、宝石類をこの機に売ってしまおうと思われる方が多いのが現状です。換金して他のものの購入資金にしたり、ご高齢者が着けずにいらなくなった古い宝石や貴金属を売られたりされます。この傾向はまだまだ読くでしょう。超高齢化社会になる日本ではお年寄りの数がどんどん増え医療費などにもかなりの負担がかかってきます。また相続や遺産整理などでいらなくなった宝石や貴金属が買取店などにますます多く持ち込まれると思われます。全国の買取店の数もかなり増えこの2~3年で相当競争が激化し、淘汰されてきています。買取店として生き残るために特に重要なのは、プロとしての目利き、相場感、そして何よりも大切なのはお客様に対しての誠実性と言えます。