ホンコンジュエリーショウ後のダイヤの相場

6月のホンコンのジュエリーショウは期待していたほどはよくありませんでした。中国の景気がいまひとつということまたインドのルピーが1ドル60ルピーを超えルピー安によりインドの業者の購買欲がないなどが主な理由だと思われます。ダイヤモンドの相場は5月より3~8%程弱くなっています。昨年末からの円安により15~20%ダイヤの価格が上昇していましたが、ホンコンショウの後少し弱含みの状態となっています。特にラージサイズ(1~5ct)のFアップVVSクラスは注意が必要です。メレダイヤは低品質は少し弱いですがホワイトでSI2以上はそうでもありません。ポインター(0,1~0,9ct)のVS SI、1~3ctのSI I クラスで、きずけやプロポーションなど内容のいいダイヤの相場はむしろ強いと言えるでしょう。またホンコンショウでは製品や色石の中高品質がよく売れたとの情報もあり全てが良くなかったわけではありません。ただ今後の動きは非常に不透明です。アメリカの景気動向、金融緩和縮小の具体的時期、またアジアを含む新興国の経済状況 そして日本のアベノミクスの実現性など、あらゆる複雑な要素によって市場価格 相場が決められるわけで、世界のお金の流れその動向に常に注視しなければなりません。