プラチナと金との価格差が拡大

金の国外流出が以前として続いています。日経新聞によると4月から9月の輸出量は約53トンで前年の2倍になっています。国内では4月の高値で大量の金が売られましたが5月からの急落で逆に買われたため7月以降の輸出量は1月から6月よりも少なめになっています。ただ国内需要も全般的には低調なため輸入量も低く輸出超となっています。また米国の量的金融緩和策の縮小により金相場は弱く資金が株式市場に流れている状況です。10月末には世界の株式時価総額が6年ぶりに過去最高を更新したようです。一方プラチナは金との価格差が広がっています。自動車の販売増により排ガス用の触媒に使われるプラチナの需要が高くなっているからです。さらに南アフリカでの鉱山労働者のストライキなどで投資家が買いを強めていることもプラチナの価格上昇につながっています。2011年から2013年の春までは金相場が米国の金融緩和策などでプラチナを上回っていましたが、希少性が高いプラチナの方が金よりも高くなってきたのは本来の姿と言えるでしょう。今後の予想は難しいですがしばらくはプラチナ高、金安に推移すると思われます。