プラチナと金の価格、宝飾品・貴金属としての需要

今朝の日経新聞にプラチナ(白金)の価格が金の価格を約2年ぶりに大きく開いたという記事が出ていました。この2年ほど世界の投機マネーが金市場に流れていたため金の価格がプラチナの価格を上回っていたのです。ところがアメリカの量的金融緩和策の見直しなどの理由により金投資からの資金が引き上げられた結果プラチナの方が高くなりました。本来の相場に戻ったと言えるかもしれません。もともとプラチナの生産量は金より遥かに少なく金の30分の1で約4000トンということで大変希少性が高いわけです。需要としては自動車の排ガス触媒が40%、宝飾品用が30%、その他30%となっています。宝飾品、貴金属、ジュエリーにおきましては特にプラチナは日本人に大変好まれ人気があります。世界の他の国の人々は金製品を伝統的に好む傾向にありますが、日本ではプラチナ製品がより好まれます。金より高価なことや、白金(プラチナ)のジュエリーの方が金色のものより日本人に合うのかもしれません。以前はプラチナ(白金)とホワイトゴールドを混同される方がよくおられました。ホワイトゴールドは一般的に金75%にパラジウムやニッケルを25%にした合金で白色に加工した金のことです。通常周知のイエローゴールドは金75%に銀12,5%銅12,5%を混ぜたものです。ヨーロッパ、アメリカなどでは白金の貴金属やジュエリーと言えばホワイトゴールド(WG)のことで大変需要が高くプラチナ製品は殆んど生産されていません。白色の金製品やジュエリーには750、K18WG、K14WG,などの刻印が打たれています。一方プラチナジュエリーは日本だけでなく韓国、台湾、中国や他のアジア諸国でも大変好まれ、今では欧米諸国でも人気がでてきています。