金相場の動き

最近の金の価格はやや弱含みとなっています。5月10日の日経新聞によりますと、最大消費国の中国で投資家や消費者などが新たな金購入に慎重になっていると言うことで、金相場は上値の重い展開になっています。中国の大手宝飾チェーンは14年の販売量が前年から一割減るとの見通しを示しています。今までは中国の投資家や消費者の金購入意欲は強かったのですが、金相場が乱高下するようになって安全資産としての金の資産価値を見極めようとする動きが出てきています。昨今の金相場の値動きは2~3年前の一方的な上がり調子ではなく乱高下が激しくなっています。貴金属買取店などの業者も買取った金の地金を毎日の金相場を睨んで少しでも上がった時に換金し、下がれば持っておくという風に地金換金の金額も細かく分散せざるを得なくなっています。ただ歴史的に見ても安全資産としての金の価値には揺るぎがたいものがあります。今後日本をはじめ世界的にインフレ傾向となればまた金の需要、投資が高まってくるのではないでしょうか。