金の相場による日本の金の輸出量と輸入量

今春、金の価格が高騰し至上最高の相場をつけましたが5月頃から値が落ちてきました。その結果金を売るより買いが増えるようになり、金の国外流出が減っています。日経新聞によると4月から6月の輸出量は29,8トンで金の国内価格が高値をつけた1月から3月より40%減ったということです。それは金の価格が急落したため国内の消費者の購入意欲が強くなったためだと思われます。輸出量は去年の7月から9月以来の低さです。一方4月から6月の輸入量は10,6トンで1月から3月の約4倍で、2008年10月から12月以来の高さということです。日本は2006年以降金の輸出国となり2011年には年間1000トン以上の金が海外に流れています。国内消費者がバブル期などに安値で買った金を昨今の相場の高騰により貴金属買取業者などに売りそれらの大量の金が中国やインドに流出したわけです。しかし金相場が下がったことで割安感から逆に買う動きが国内消費者から強くなってきたと言えます。ただ金相場が再び高騰すればまた売りが増えることになるでしょう。