ダイヤモンド鑑定書の4Cの決め方は

鑑定機関でダイヤモンドを鑑定して鑑定書を発行する場合、どのようにして4Cを確定するのでしょうか。

現在世界中の権威ある鑑定機関の発行するダイモンドの鑑定書は GIA(米国宝石学会)基準にもとずいています。2006年の新基準のダイヤモンドグレードのにより、鑑定がなされているのです。

まず鑑定所にダイヤモンドの鑑定書発行を依頼する時、ダイヤは枠の付いた製品のままではだめでルース(裸石)状態でなければ、鑑定してくれません。なぜならダイヤそのもののプロポーションなどを詳細に調べることができないからです。

カラット(重量)は最もたやすく、ダイヤルースを秤に載せて測るだけで、すぐ数値がでます。

カラーグレードはカラーを見るカラーボックスにダイヤルースをフェースダウン(ダイヤのテーブル面を下にする)にしてマスターストーンを横においてカラーを比較して決めます。フェースアップ(ダイヤのテーブル面を上にする)だとダイヤの乱反射したブリリアンシー(輝き)が強いので、研磨されたダイヤの地の色が判定できないのです。そこでフェースダウンにして鑑定士の人の目でやや斜め上からダイヤの下の部分を見ることにより、ダイヤの色だまりした黄色の色調が判断できカラーグレードを決めることができるのです。

カラーグレードは無色透明の最高級の色がDカラーとなっています。以下E,F,G,H,I,J・・・・・Zまであります。

人の目で判断しますが、マスターストーンで色比較をしますので、客観的なカラーグレードが出せるのです。ダイヤの原石(ラフ)によっては、黄色味(イエロー)だけでなくブラウンやグレーの色が噛んだ原石があり、それらの色が認められると、ブラウニッシュやグレイッシュと言うようにカラーグレードに表示されます。

様々な色のダイヤの原石の中でも希少価値のあるファンシーカラーは高額な値段が付きます。特に研磨されたピンクダイヤやブルーダイヤは量が少なく海外マーケットでも非常に高値で取引されています。

次にクラリティグレードは、鑑定士がダイヤを10倍に拡大した状態で見て検査した結果が記載されます。

インクルージョン(内包物)の有無、位置、大きさ、性質、数、色を総合的に判断してクラリティーグレードが出されます。クラリティーは FL, IF, VVS1, VVS2, VS1, VS2, SI1, SI2, I1, I2, I3, の11段階に分類されます。FL(フローレス)は無傷の最高のクラリティグレードで、市場にはほんの僅かしか存在しません。クラリティグレードで最も評価の低いインクルージョンは黒いカーボン(炭素)傷です。これがダイヤのテーブルの真ん中に大きくしかも数多くあれば、ダイヤの価値がかなり低くなります。

最後にカットグレードですが、評価は5段階に分けられています。

EXCELLENT, VERY GOOD, GOOD, FAIR, POOR, の五つです。これは GIA(米国宝石学会)の新基準にもとずいた数値で鑑定されます。ダイヤルースをプロポーションを測る機械ダイヤメンション(サリンマシーン)のトレイ上に置き360度回転します。その時レーザー光線が当てられほんの数秒でカット表示がされ、プロポーションの数値の詳細も出ます。

我々鑑定士もルーペを使ってカットグレードを判断できますが、ダイヤメンションのコンピューターにより0,01%の誤差でカットグレードが違う事がありますので、やはり鑑定士の人の目ではボーダーラインのカットグレードを100%正確に決めるのは困難な作業と言えます。

4Cの判断は客観性を保つ鑑定士の目とハイテク機器とのコラボレーションの賜物と言えるでしょう。

大阪でダイヤモンドのお買取りの際には親切、丁寧な説明を行っておりますので、ぜひミネタカジェムにお持ち下さいます様お願い申し上げます。