ブラジル原産の色石は多種多様

ブラジルと言えば世界でも屈しの宝石産出国で南米一と言えるでしょう。ダイヤモンドをはじめエメラルド、アクアマリン、アレキサンドライト、クリソベリル、トルマリン、ガーネット、トパーズ、クオーツなど多種多様のカラーストーン(色石)が産出されます。ダイヤが一番初めに産出されたのは古くはインドで,永くその地位を固めていましたが、その後ブラジルでも多く採掘されました。そして今でも少しですが採掘生産されています。現代の主なダイヤの産出国は南アフリカ、ロシア、カナダ、オーストラリアなどです。さてブラジルの色石の中でも特に希少価値があるのはパライバトルマリンと言えるでしょうね。トルマリンはその色の種類も多く赤、ピンク、オレンジ、グリーン、パープルなどがあります。ところが1990年頃にブラジルの北東部のパライバというところで今までに見たこともない様なブルーとグリーンの絶妙な色彩のなんとも美しい色のトルマリンが発見産出されたんです。それがパライバトルマリンです。瞬く間に世界中で注目され大人気となり、数年で採りつくされました。そして今はブラジルのパライバトルマリンの原石は殆ど採掘されません。故に品質の良い大きいサイズの石は特に価格が大変高くなっているんです。その後アフリカのモザンビークで同じような色のトルマリンが発見されました。今はそれをパライバトルマリン(厳密にはパライバ産ではないのですが)として世界中に販売されています。ただ色はブラジルのパライバ産より少々淡く色のトーンも微妙に違い、石の価値としてはブラジル産よりかなり評価は低くなります。それでも透明度があって、ブルーグリーンの鮮やかな色の石は世界中で需要が多く決してお値段は安くはありません。