金、ダイヤモンド相場の動き

6月に入って円相場や株価が乱高下しています。海外投資家のアベノミクスに対する第3の矢の実現性が問われているということでしょう。日本経済が真に再生躍進するかどうか世界に示さなければなりません。さて最近の地金相場はやや低調で4月上旬の高値より金が約15%、プラチナが約8%値下がりしています。ドル建ての下げに加えて円高による下げが大きいです。これはアメリカの景気回復や他の先進国の状況がよくなりつつあるとの思惑から不況時に強い金を売りドルを買うといった投資家の流れがあるからです。プラス高騰した金の利益確定売りが拍車をかけていることもあります。いずれにしろ地金相場は今現在やや弱い状況にありますが、一方インドや中国は金の購買意欲は依然強くジュエリーなどの実需も非常に高い状況です。さらに経済発展の著しい東南アジア諸国もジュエリーの需要は高くなっています。こうしたことから特定の国などが一時的に金を大量に放出しない限り、市況では相場を見ながら安値の時にまた買いが入り地金相場も上がってくるのではないかと個人的には思っています。ダイヤ相場に関しては去年年末より約20%~25%ほど強くなっています。これは為替の円安要因が特に大きくドル建ての値上がりは差ほど大きくありません。メレダイヤやポインター(0,1~0,9ct)、1,00ctサイズの需要が高く H I J カラー、 VS SI PQ の品質が特に好まれます。3ct以上のラージサイズでハイカラー ハイクオリティーのダイヤは値段がやや弱いと言えます。6月20日からのホンコンでのジュエリーショウではかなりの期待が持たれ参加ブースでの販売が大盛況になるであろうとの予想が大半です。世界のダイヤや色石など宝石、貴金属の相場、価格、販売状況を占う試金石のようになったホンコンジュエリーショウの動向が今や重要な要因となっています。